海外への留学や国際結婚、長期滞在ビザの取得など、海外へ向けて準備を進める中で立ちはだかる最大の壁……それが「アポスティーユ申請」です。

私もフィリピンとコスタリカへの留学が決まり手続きを進めていましたが、ネットで検索しても外務省のお堅いページばかりで、情報が少なすぎて本当に苦労しました。 そこで今回は、特に手続きが面倒な「私文書(私立大学の卒業証明書など)」のアポスティーユ取得方法について、2026年の最新情報(手数料の改定など)を踏まえてどこよりも分かりやすく解説します!

※「とにかくやり方だけ知りたい!」という方は、目次の「手続きのポイントまとめ」へ飛んでください。

アポスティーユとは?(超簡単な解説)

アポスティーユ(Apostille)とは、超簡単に言うと「日本の正式な文書であることを、海外でも証明するための外務省のハンコ(お墨付き)」のことです。

日本の書類をそのまま海外の機関に提出しても「これ本物?」と疑われてしまうため、このハンコをもらう必要があります。

(※ただし、このアポスティーユが通用するのは「ハーグ条約」を締結している国だけです。締結していない国の場合は「公印確認」という別の手続きが必要になります)

最大の罠!「公文書」か「私文書」かで手続きが天と地ほど変わる

今回私がアポスティーユ手続きをする必要があったのは、以下の4通です。

  • 卒業証明書(日本語 / 英語)

  • 成績証明書(日本語 / 英語)

ここで最も注意すべきなのが、自分が提出する書類が「公文書」なのか「私文書」なのかという点です。

  • 公文書: 国や自治体が出した文書(住民票、戸籍謄本、国公立大学の卒業証明書など)

    • → 外務省に直接持っていく(郵送も可)だけで、無料で手続き可能!

  • 私文書: 個人や民間が出した文書(私立大学の卒業証明書など)

    • → 手続きのステップが3倍に増え、有料になる!

私立大学出身の皆さん、本当にドンマイです。私も知り合いに教えてもらっていなければ、外務省に直接書類を送りつけて突き返されるところでした。

(画像)公的機関が発行した証明書は公文書として外務省で直接アポスティーユ、もしくは公印確認することができます。ただし、公印確認に関しては外国の提出先に提出する前に、駐日各国大使館・総領事館にて領事認証を受ける必要があります。 公的機関以外が作成した私文書は、公証役場にて公証人の認証を受け、その公証人の所属する法務局において公証人の押印証明を受けて下さい。その後外務省でアポスティーユ、もしくは公印確認を受け、公印確認に関しては、更に駐日各国大使館・総領事館にて領事認証されたものを現地提出先に提出します。 なお、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府の公証役場では上記の手続きを一括して行うことができるワンストップサービスが利用できます。また、埼玉、茨城、栃木、群馬、千葉、長野及び新潟の7県の公証役場では、公証人の認証と法務局長による公証人押印証明を一度に取得できます。その後は外務省で公印確認またはアポスティーユの手続きを行って下さい。

私文書のアポスティーユは「スタンプラリー」

私文書の場合、そのままでは外務省にハンコをもらえません。「これは間違いなく本物の文書です」と宣言する「宣誓文」を自分で作成し、以下の3箇所を巡るスタンプラリーをしなければなりません。

  1. 公証役場(公証人の面前でサインし、認証を受ける)

  2. 地方法務局(公証人の押印証明をもらう)

  3. 外務省(ここでやっとアポスティーユをもらう)

お役所なので平日しか開いておらず、働きながらこの3箇所を自力で回るのはほぼ不可能です。

(※ただし、埼玉、茨城、栃木、群馬、千葉、長野、新潟の7県の公証役場では、「公証役場」と「地方法務局」の2つのステップを一度に終わらせることができます)。

救世主!「ワンストップサービス」を活用しよう

絶望的なスタンプラリーですが、救済措置があります。 北海道(札幌法務局管内)、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県の公証役場では、上記の3段階の手続きをすべて公証役場で一気にやってくれる「ワンストップサービス」が提供されています!

ワンストップサービスの利用手順と注意点(大阪・梅田の例)

私は大阪・梅田の公証役場を利用しました。事前に電話で予約し、自分で作成した英文の宣誓文をメールで送って事前確認してもらいました。

当日は予約時間に役場へ行き、10分ほどの待機であっという間にアポスティーユ付きの書類が完成しました。驚くほどスムーズです!

【2026年最新の注意点】手数料が値上がりしています!

このワンストップサービスには認証手数料がかかります。2025年10月に料金改定があり、外国語の文書は1通につき「12,500円」に値上がりしました(※日本語の文書は6,500円です)。

私は4枚の書類を提出する必要がありましたが、公証役場の方のアドバイスで「4枚を1つの宣誓文でまとめる(ホッチキス留めする)」ことで、1通分の料金で済みました。 ただし、提出先の海外機関が「書類1枚につき、それぞれ1つのアポスティーユが必要」と指定している場合は、宣誓文も4通必要になり、手数料も4倍(約5万円!)になってしまうので、事前に提出先への確認が必須です。

手続きのポイントまとめ(私文書・ワンストップ編)

最後に、私立大学の証明書などでワンストップサービスを利用する場合の具体的なステップと持ち物をまとめます。

  1. 提出国の確認: 提出先が「ハーグ条約」に加入しているか外務省HPで確認する。

  2. 公証役場へ予約: 最寄りの公証役場(ワンストップ対応か要確認)に電話し、予約を取る。

  3. 当日の持ち物:※各種書式例(東京の新橋公証役場サイト参照)

    • アポスティーユする書類の原本

    • 宣誓文(※公証人の前でサインするため、事前のサインや日付記入はNG!)

    • 身分証明書(免許証やマイナンバーカードなど指示されたもの)

    • パスポート

    • 現金(外国語文書の場合:1通あたり12,500円)

  4. 役場での手続き: 公証人の面前で宣誓文にサインし、待機。

  5. 受け取り: アポスティーユされた書類を受け取り、手数料を支払う。

  6. 【重要】 万が一の紛失に備え、送付前に必ず全ページのスキャンやコピーを取っておく!

以上です! 非常に複雑で心が折れそうになるアポスティーユ申請ですが、この記事が少しでも手続きに悩む方の助けになれば嬉しいです!

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2020年留学するときに作成した宣誓文のアポスティーユ証明(ハンコ)