こんにちは。元JICA海外協力隊、アフリカ駐在員会社員、海外大使館勤務、NPOにフルリモート勤務経験者のおぽきょです。
「国際協力の仕事=海外の現場」 かつての私も、そう固く信じていました。
しかし、国際協力に様々な立場で関わってきた今、断言できることがあります。
国際協力の形は、決して一つではありません。
あなたのいる場所で、あなたの得意なことで、世界と繋がる方法は無限に広がっています。この記事では、私の少し遠回りなキャリアの体験談を通して、あなたらしい国際協力との「関わり方」を見つけるためのヒントをお話しします。
Contents
現場で働く魅力|問われるのは「専門性」より「人間性」
国際協力と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、海外の現場で汗を流す姿でしょう。それは、この仕事の最も大きな魅力の一つです。
正直に言うと、私は学生時代、何者にもなれない自分に焦りを感じていました。勉強も人並み以下で、人付き合いも積極的ではない。ただ、「海外で働いてみたい」という強い思いだけを胸に、幸運にも協力隊としてアフリカ(カメルーン)で活動する機会を得ました。
当時は、語学を磨き、与えられた仕事をこなすことで精一杯でした。しかし時間が経つにつれ、近所の人たちとの何気ない雑談や、地域のお祭りへの参加が、実は仕事のヒントや自分の心の拠り所になることに気づきました。
自分ばかりに向いていた関心が、やっと周囲に向けられるようになったのは、30歳に差しかかる頃だったと思います。 国際協力の現場の最前線で本当に問われるのは、立派な専門性よりも、目の前の人と誠実に向き合い、共に笑い、共に悩めるかという「人間性そのもの」なのかもしれません。
支援・資金調達を担う魅力|「縁の下の力持ち」が現場を動かす
現場の活動ばかりが注目されがちですが、その活動を裏で支える「後方支援・資金調達」の仕事は、NPO活動のまさに命綱です。
募金活動やクラウドファンディングの運営
企業との協力を取りつける
支援物資の管理・発送
かつては海外を転々としていましたが、30代になり、自分の人生だけでなく家族のことも考えるようになり、長期の海外生活はしばらく保留にしようと決めました。 それでも今、国内の地方にいながら国際協力に関わることができています。
多くの支援者の方に団体の活動を知ってもらい、共感の輪を広げていく。その一つ一つの積み重ねが、遠く離れた海外の現場で活動する仲間たちの確かな力になっている。 そう実感できる毎日は、現場とはまた違う、静かで大きなやりがいに満ちています。
広報・啓発で伝える魅力|「やりたいこと」と「できること」の架け橋
国際協力を続けていくためには、「多くの人に知ってもらうこと(広報・啓発)」が絶対に欠かせません。
私が以前勤めていたモロッコの日本大使館(在外公館)では、広報文化事業として、現地の方々に日本文化を知ってもらうイベントを企画していました。
「日本の有名作家を呼びたい」「日本食の試食会を開きたい」といった現地の熱い希望と、「限られた予算や制約」という厳しい現実。その間で、「やりたいこと」と「できること」の最適な妥協点を見つけ出し、なんとか形にしていく。
この経験を通じて、私は「伝える力」そしてシビアな「調整する力」を徹底的に鍛えられました。このスキルは、資金や人材に限りがあるNPOでプロジェクトを進める際にも大いに役立ったと思っています。
まとめ|あなただけの「関わり方」を見つけよう
国際協力の仕事は、「どこで、何をするか」だけではありません。「あなたが、どんな風に関わりたいか」で、その形を自由に変えることができます。
現場の最前線で、人と深く泥臭く関わりたい
日本から、後方支援で組織を根底から支えたい
広報や調整のスキルで、社会の仕組みを変えたい
大切なのは、どこから始めるかではなく、「どう続けるか」です。 私自身、決して優秀なエリートではありませんでしたが、周囲の助けがあって、少しずつ自分なりに「国際協力との関わり方」のグラデーションを見つけてきました。
この記事を読んで、「こんな関わり方もあるんだ!」と少しでも心が軽くなったなら、もうあなたの一歩目は始まっています。 あなたのいるその場所から、世界と繋がる道は、必ず見つかります。
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