JICA海外協力隊 国際協力

協力隊になるには?費用や条件・倍率まとめ

こんにちは、おぽきょです。

「海外で誰かの役に立ちたい」――そう思って協力隊に興味を持ったあなた。けれど「どうやってなるの?」「英語できないけど大丈夫?」と、疑問も多いはず。

実際に協力隊として活動した経験から、準備にかかる費用、倍率や必要条件、試験対策まで、リアルな情報をまとめました。

「自分にもできるかも」と思える、具体的な一歩をこのページから、踏み出してみませんか?

🌍 JICA海外協力隊とは?

JICA海外協力隊(旧:青年海外協力隊)は、20~39歳の日本国籍を持つ方が、開発途上国でボランティア活動を行う制度です。

短期と長期があり、私は長期の2年任期のものに応募しました。

年に2回、春募集と秋募集が行われます。

長期派遣の2025年春募集の応募期間は2025年3月21日(金)~2025年5月9日(金)​です。

📋 応募条件と必要なスキル

  • 年齢:​20歳以上39歳以下(一般案件)

  • 国籍:​日本国籍を有すること

  • 健康状態:​心身ともに健康であること

  • 語学力:​英検3級またはTOEIC330点(中学英語レベル)以上が目安

  • その他:​派遣中に単身で生活できること

💰 費用と待遇

  • 参加費用:​原則無料。渡航費、宿泊費、生活費などはJICAが負担

  • 生活費(日当):​派遣国や期間により異なるが、月額8万~13万円程度

  • 住居:​原則として受入国政府が提供。シェアハウスやホームステイの場合もあり

  • 派遣前訓練:​約70日間の訓練(語学、健康管理、安全対策など)を受講

📈 倍率と職種の選び方

  • 倍率:​職種や時期により異なるが、一般案件ではおおよそ1.5~3倍程度

  • 職種:​教育、農業、保健医療、スポーツ、ITなど多岐にわたる。特に「青少年活動」「コミュニティ開発」「環境教育」などは新卒でも応募しやすい職種

  • 選考ポイント:​専門資格が不要な職種では、適応力やコミュニケーション能力、ボランティア経験などが重視される


【新卒からでもOK!】未経験でも応募できるJICA海外協力隊の職種一覧と体験談

「JICA海外協力隊って、社会人経験がないと無理なのでは?」と思っている方も多いかもしれません。 でも実は、新卒からでも応募できる職種やルートはたくさんあります。実際、私自身も大学卒業後すぐに応募し、合格・派遣されました。ここでは、新卒でも挑戦できる協力隊の現実と、実際の訓練や派遣前の準備についてお伝えします。

 

新卒応募でも合格できる?実際の現場の声

私が応募・合格したのは2016年1次隊。訓練に参加した派遣候補者は100名を超えており、案外新卒者の割合も多く、半数近くが教員関係だったと記憶しています。

もちろん、隊次(派遣のタイミング)によって構成や人数は大きく変わるのですが、毎回一定数の新卒・若手未経験者がいます。

未経験者でも応募できる職種には、たとえば以下のようなものがあります:

  • 青少年活動
  • 環境教育
  • コミュニティ開発
  • 小学校教育
  • 理科教育 など。

これらの職種は、専門的な実務経験よりも「地域の人々と協働できるか」「現場で柔軟に学び、対応できるか」といった姿勢や適性が重視される傾向にあります。

 

技術補完研修で基礎スキルを学べる

「経験も知識もないけど大丈夫かな?」という不安には、技術補完研修という制度が応えてくれます。

私の場合、環境教育の職種で選ばれたため、北九州で技術補完研修を受けました。印象的だったのは、コンポストの作り方ワークショップや、エコタウンとして知られる北九州市のリサイクル企業の取り組み見学。また、東京では環境問題に詳しい研究者からの講義もありました(※現在は縮小され、北九州の部分は無い可能性がありますので公式サイトなどで確認が必要です)。

さらに興味深かったのは、価値観の違いや多様性を尊重する対話型のワークショップ。社会人経験を持つ他の協力隊同期との意見交換を通じて、自分の考えを見つめ直すきっかけになりました。

 

語学訓練のリアル:ゼロからプレゼンまで

私は仏語訓練(フランス語)を受けました。訓練前は「ぼんじゅーる」しか知らなかった状態でしたが、70日間の集中訓練で、自己紹介や簡単なプレゼン、ディスカッションができるレベルに到達!

語学担当の先生方は非常に厳しく、毎日大量の宿題が課されましたが、集中して学べる環境と、派遣という明確な目標があったことで、語学への集中力がこれまでになく高まりました。

 

派遣前訓練の生活:規律ある集団生活

訓練所での生活は、かなり規律正しいものでした。私のときは、朝6時に起床し、朝礼・ラジオ体操・ランニング(※現在は廃止)で1日が始まります。

午前は語学、午後は国際協力の概要や安全管理、ワクチン接種などの座学があり、毎日びっしりのスケジュール。

外出には許可が必要で、共同生活の中でのルールも多く、自由時間は限られています。ただ、学ぶ内容も濃く、全国から集まった多様なバックグラウンドを持つ同期との出会いが、視野を大きく広げてくれました。

 

まとめ:新卒でも「本気」なら挑戦できる

JICA海外協力隊は、社会人経験がなくても、本気で「海外の課題に向き合いたい」「異文化の中で成長したい」と思っている人に門戸が開かれています。

私自身も、新卒という立場で飛び込んでよかったと心から思っています。

次はあなたの番です。まずは、応募できる職種を見てみてください。そして、あなたの「やってみたい」を小さな一歩につなげてみましょう。

🔍 まとめ:あなたの一歩が未来を変える

JICA海外協力隊は、特別なスキルや経験がなくても、熱意と行動力があれば挑戦できる制度です。私自身も、語学力ゼロ・専門知識なしの状態からスタートし、多くの学びと成長を得ることができました。

あなたも、自分の「やってみたい」という気持ちを大切に、一歩踏み出してみませんか?​​

  • この記事を書いた人

おぽきょ

国際協力×地方暮らし×キャリア構築 | 就活回避→「海外で働く」を選択→フルリモート地方暮らし | 元JICA海外協力隊→海外大学院→大使館→NPO。国際協力・海外キャリア・リモートワークをリアルに発信しています。

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