キャリア 国際協力

【自己紹介】就活しなかった私が国際協力の仕事に就くまで|おぽきょのリアルな体験談

はじめまして。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
このページでは、筆者「おぽきょ」のこれまでの人生やキャリアの選択、そしてこのブログを始めた理由について、赤裸々にお話しいたします。

「将来が見えない」「やりたいことが分からない」――そんな不安を抱えるあなたにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。

就活できなかった私|大学時代に抱えていた不安と違和感

まず最初にお伝えしたいのは、私は「就職活動ができなかった人間」だったということです。

大学では英語を専攻していましたが、卒業を目前にしても、自分が何をしたいのか、何ができるのかが全く分かりませんでした。
友人たちはスーツを着て説明会に通い、着々と内定を得ていく中、私はまったく別の場所に取り残されたような気持ちで過ごしていました。

セミナーに一度行っては見たものの、人混みで着慣れないスーツを着ていると気分が悪くなり、早々に立ち去ったこともあります。

  • 自分には特別なスキルも、強みもない
  • 社会人になるって、なんだかこわい・・・

そんな思いばかりが心の中を占めていました。
一見「甘え」と思われるかもしれませんが、私にとっては大きな壁でした。

海外協力隊との出会い|「逃げ」だったけど、人生が動き始めた

就職活動が手につかないまま4回生の夏を迎えた頃、

たまたま参加した国際系のセミナーで偶然知ったのが、JICA海外協力隊の存在でした。

協力隊とは、日本政府が運営するプログラムで、アジアやアフリカなどの国々に2年間派遣され、教育や保健、農業などの幅広い分野で現地の人とともに活動します。

私が興味を持った理由はとても単純でした。

  • スーツを着なくていい
  • 新卒でも海外に住んで仕事ができる
  • 人の役に立てるかもしれない

正直に言うと、「立派な志」よりも「ここじゃないどこかに行きたい」という気持ちが大きかったのです。
逃げ場を探していたのかもしれません。

それでもこの選択が、私の人生を大きく変えるきっかけになりました。

アフリカ・カメルーンでの体験|初めて「本気」になれた仕事

派遣先は中央アフリカ地域のカメルーン。フランス語圏で、生活環境は日本とは全く異なりました。

悩んだことは、主に以下の3つです。

  • 言語の壁(フランス語に苦戦)
  • 水や電気のインフラが不安定
  • 蚊や食あたりによる体調不良・病気

最初の半年は失敗の連続で、自信をなくす日々が続きました。

それでも、私は少しずつ「伝えることの楽しさ」や「一緒に何かをつくる喜び」を知っていきました。
紙芝居を作って子どもたちと一緒に絵を描いたり、学校の先生たちと衛生教育の教材をつくったり。

「これが“本気でやる”ってことなんだ」と感じた瞬間を、今でも鮮明に覚えています。

大学院・大使館勤務へ|「高学歴じゃなくても道はある」

帰国後、国際協力の道をもっと深く学びたいと思い、海外の大学院へ進学しました。
このとき、私には財力も高い成績もなかったため、奨学金を必死に探しました

結果的に、ある財団の給付型奨学金に合格し、学費と生活費を支援していただけることになりました。

英語を必死に勉強してなんとか及第点のスコアを得て、これまでの人脈を辿って推薦状をお願いしたり、

仕事の合間を縫って志望動機書と経歴書を英語で仕上げたりと決して楽ではない道のりでしたが、

そんな苦労を忘れるくらい、素晴らしい経験となりました。

大学院卒業後は、日本大使館や国際NGOなどで働く機会にも恵まれました。
「特別な人しか国際協力の仕事はできない」と思っていたかつての私に、「そんなことはないよ」と伝えたいです。

地方から完全リモート勤務|国際協力NPOで働く今

私がリモートワークに注目し始めたのは、

「国際機関を目指してキャリアを積んできたけれど、なんか違うかも…」と立ち止まったことがきっかけです。

もちろん、世界全体を見渡して課題に取り組む仕事はすばらしいと思います。

ただ、自分にとっては、もっと身近な人たちとの時間や関係も大切にしたいと感じるようになりました。

国際協力の仕事をリモートで行うなんて、不可能だと思っていました。
でも、実際に調べてみると、「意外と選択肢はある」ことに気付かされます。

実務経験や専門性を活かして働ける求人が、少ないですが地方働き・リモート形式で存在しています。

今では、リモートでNPOに関わりながら、自分らしい働き方と暮らし方のバランスを大切にできるようになりました。
地方にいながら国際協力に携わる──そんな新しい道も、探せばちゃんとあるのだと思います。

ブログを始めた理由|「情報」と「リアル」をセットで届けたい

このブログを始めたのは、かつての私と同じように、人生に迷ったり、進路が分からなかったりする人に「こんな選択肢もあるよ」と伝えたかったからです。

国際協力の世界には、魅力もあれば厳しさもあります。

  • 海外駐在を数年単位で強いられる
  • 国内勤務の場合給料は高くないものも(NPO、NGOなど)
  • キャリアの道筋が見えづらい
  • 家族や結婚との両立に悩むこともある

ですが、それでもこの道を選んでよかったと思えるのは、人との出会いや、自分の価値観が深まったことが大きな理由です。

これまでの経歴まとめ|一歩ずつの積み重ねが道になる

私のこれまでの経歴を、ざっくりとまとめてみます。

  • 大学:英語専攻
  • 就職活動を断念
  • JICA海外協力隊(アフリカ)
  • ベンチャー企業でアフリカ駐在
  • JICA期限付職員
  • 帰国後、海外大学院進学(奨学金利用)
  • 大使館勤務(契約職員)
  • 国際NGO勤務(海外駐在)
  • 現在:地方からNPOにリモート勤務中

「これでいいのかな」「間違っていないかな」と不安になりながら、少しずつ前に進んできました。

これから国際協力を目指す方へ|まずは情報を集め、動いてみる

もしあなたが国際協力の仕事に興味を持っているなら、まずは以下のことを試してみてください。

  • JICAやNGOのサイトでプログラムを探す
  • SNSで現場の声を読んでみる
  • ボランティアやインターンに参加する
  • 語学や国際関係について学び始める

「自分には無理」と決めつけないでください。
たとえ今はスキルや経験がなくても、行動を起こせば、未来は変えられます。

最後に|あなたの「迷い」や「不安」も、きっと誰かの役に立つ

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

私は今でも、自信があるわけではありません。
遠回りや失敗もたくさんありました。でもその一つひとつが、私の糧になっています。

あなたの歩みも、必ず意味がある。
このブログが、その気づきのきっかけになれば、とても嬉しいです。

引用・参考

  • この記事を書いた人

おぽきょ

国際協力×地方暮らし×キャリア構築 | 就活回避→「海外で働く」を選択→フルリモート地方暮らし | 元JICA海外協力隊→海外大学院→大使館→NPO。国際協力・海外キャリア・リモートワークをリアルに発信しています。

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