こんにちは。元JICA海外協力隊で、海外留学・大使館勤務も経験した、おぽきょです。
この記事を読んでいるあなたは、今、留学や駐在、JICAの合格が決まり、大量の提出書類を前に、途方に暮れていませんか?
私もコスタリカとフィリピンに留学が決まった際、初めて聞いた手続きがありました。
手続きが超大変。中でも理解することに苦労したのが「アポスティーユ申請」
あp@!?とはなんでしょうね?
アポスティーユ (Apostille) とは、...(中略)...駐日領事による認証に代わり公文書に外務省、公証人役場等が実施する付箋による証明のこと。
wikipedia より
チョー簡単にいうと、
日本の正式な文章を、海外(提出先)でも「これは本物ですよ」と“国”が証明するための手続き(ハンコ)です。
今日はこれについて、わかりやすううううく説明します!
Contents
なぜこの記事を書くか?(アポスティーユ情報の少なさ)
...急にこんな柄でもない、実用的な内容を書き始めたことには理由があります。
アポスティーユとGoogle検索しても、情報がすくなすぎなんです!
1番にたどり着くのは外務省のホームページなのだけど、そもそもアポスティーユがなんなのかよくわかってないと日本語なのに理解できません。
(※私も2021年にこの記事の元ネタをはてなブログに書いたのですが、未だに読まれているようです)
わかりやすーく書いているブログやサイトが少なかったので、困っている人がいたらこれを役立てて欲しいなと思います。
STEP1:あなたの書類は「アポスティーユ」?「公印確認」?
まず、あなたの「提出先の国」が、「ハーグ条約」というのを締結しているか確認してください。
(→外務省 ハーグ条約締約国一覧)
- (A)締約国(アメリカ、イギリス、フランス、韓国など多数):
→ 「アポスティーユ」(この記事で解説)に進みます。 - (B)非・締約国(フィリピン、中国、ベトナムなど):
→ 「公印確認」という、別の手続き(外務省→在日大使館/領事館)が必要です。
(※私はコスタリカ(A)とフィリピン(B)両方経験したので、両方やりました...)
STEP2:あなたの書類は「公文書」?「私文書」?
次に、あなたが「ハンコ」をもらいたい書類が、どちらなのか確認してください。
これが、あなたの「手間」と「費用」を決定づける、最大の分岐点です。
(A)公文書(手続きがカンタン)
「国」や「公立機関」が発行した書類です。
- 戸籍謄本、住民票
- (国立大学)の卒業証明書、成績証明書
- 犯罪経歴証明書(警察署で発行) など
→【手続き】
これらは、外務省(東京・大阪)に直接郵送(または窓口)するだけで、無料でアポスティーユがもらえます。この記事は読了です!おめでとうございます!
(→外務省 公文書の申請ページ)
(B)私文書(手続きが超・面倒)
「民間」が発行した書類です。
- (私立大学)の卒業証明書、成績証明書
- 銀行の残高証明書
- (自分で作成した)翻訳文 など
→【手続き】
これらは、外務省にいきなり送っても「これは本物か分かりません」と突き返されます。
この記事の本題は、ここからです。
【2025年最新】私文書のアポスティーユ申請(昔と今)
私文書をアポスティーユするには、まず「公証役場」で「これは本物です」という認証をもらう必要があります。
【昔】私がやった「スタンプラリー」時代(〜2021年頃)
私がコスタリカ留学のために手続きした2021年頃は、本当に大変でした。

(↑外務省HPより、私文書のスタンプラリー図)
私文書は、①公証役場 → ②法務局 → ③外務省 という「スタンプラリー」が必要でした。
「ワンストップサービス」という、①〜③を「公証役場」が全部やってくれる神サービスもありましたが、それでも、平日に、大阪(梅田)の公証役場まで「出向く」必要がありました。
手数料も、1通あたり11,500円と、非常に高額でした...。
【今】「テレビ電話」で完結する時代(2025年最新)
朗報です。時代は変わりました。
法改正により、今は、公証役場に「行かなくても」、
「テレビ電話(ビデオ通話)」と「郵送」だけで、
「ワンストップサービス」を完結できるようになったのです!

【図解】テレビ電話(郵送)でアポスティーユを終わらせる全手順
私立大学の卒業証書を、自宅にいながらアポスティーユする方法です。
手順1:テレビ電話対応の「公証役場」を探す
まず、あなたの近くの公証役場が、「テレビ電話」による「ワンストップサービス」に対応しているか確認します。
(※東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府の公証役場は、基本的にワンストップ対応です)
手順2:公証役場に「電話」か「メール」する
「私立大学の卒業証書のアポスティーユを、テレビ電話と郵送でお願いしたいです」と伝えます。
担当の方が、優しく手順を教えてくれます。
手順3:必要書類を準備する
(※公証役場の指示に従ってください)
- アポスティーユしたい書類の「原本」
(例:私立大学の卒業証明書・成績証明書) - 宣誓文(せんせいぶん)
(「この書類は本物です」と誓う、A4・1枚の紙。形式は公証役場が教えてくれます) - 身分証明書
(マイナンバーカード、または「免許証+印鑑登録証明書」など) - 返信用レターパック(書類を返送してもらうため)
手順4:「テレビ電話」で本人確認(約5分)
予約した日時に、公証人と「テレビ電話(スマホのZoomやPC)」を繋ぎます。
身分証明書をカメラに見せ、「私はおぽきょです。この書類は本物です」と(宣誓文を読み上げて)誓います。これで「認証」は完了です。
手順5:書類一式を「郵送」する
テレビ電話が終わったら、指示された書類(①原本、③身分証コピーなど)を、公証役場に郵送します。
手順6:手数料を払い、待つ
公証役場に書類が届くと、手数料(1通 11,500円程度)の支払い案内が来ます。
振込などで支払うと、公証人があなたに代わって「法務局」と「外務省」のハンコを(内部で)貰ってくれます。
手順7:アポスティーユ付き書類が「郵送」で届く
数日~1週間後、あなたの自宅に、外務省のハンコ(アポスティーユ)が押された書類が、レターパックで届きます。これで、全て完了です!
まとめ:面倒だけど、これが「世界」のルール
自分自身が非常に理解に苦労したこの手続き。
(2021年当時は、平日に仕事を休んで梅田まで行きました...)
今は「テレビ電話」という最強の近道ができました。
この記事が、今まさに困っているあなたの役に立つことを、心から願っています。
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