こんにちは。元JICA海外協力隊としてアフリカ・カメルーンに派遣され、実際に2年間で約200万円の貯金を達成した、おぽきょです。
「JICA海外協力隊って、やりがいはありそうだけど、ボランティアだからお金は大変なんでしょ?」 「帰国後の生活が不安…」
その気持ち、痛いほど分かります。私も応募前は、お金のことが一番のネックでした。
しかし、結論から申し上げます。 JICA海外協力隊は、「貧乏」どころか、正しい知識があれば、若いうちにまとまった資産を築ける、最高の「貯金天国」になり得るのです。
この記事では、協力隊の「お金」に関する全ての疑問(手当の内訳、リアルな生活費、そして貯金のカラクリ)を、私が当時つけていた家計簿を振り返るような気持ちで、全て正直に公開します。
この記事を読めば、あなたのお金に関する不安は、未来への期待に変わるはずです。
Contents
協力隊の「収入」の全て|3つの手当を徹底解剖
(...前略...)
手当1:現地生活費(月々、現地通貨で支給)
これは、派遣された国で生活していくための、メインのお金です。食費や交通費、通信費、娯楽費などを、この中からやりくりします。 金額は派遣国によって異なり、現地の公務員の給与と同等レベルが目安とされています。
【私のリアルな金額】 私が派遣されていたカメルーンでは、月々約5万円、30万CFAフラン(※当時のレート)が支給されていました。
手当2:国内手当(月々、日本の口座に円で支給)
現地での生活費とは別に、日本の銀行口座に振り込まれるお金です。これは、日本での社会保険料や年金の支払い、将来のための貯金などに充てることを想定されています。
【私のリアルな金額】 私の場合、月々55,000円が、日本の口座に「国内手当」として振り込まれていました。
手当3:社会復帰手当(帰国後に、円で一括支給)
これが、200万円貯金の最大の源泉です。 2年間の任期を満了して帰国した際に、日本での生活やキャリアを再スタートするための準備金として、JICAから一括で支給されます。
2年間(24ヶ月)の派遣の場合、約130万円(55000円×24ヶ月)が目安となります。
【リアルな家計簿公開】カメルーンでの「支出」の全て
「手当の額は分かったけど、実際、現地での生活費ってどれくらいかかるの?」 はい、その疑問にお答えします。以下が、私のカメルーンでの、ある月のリアルな家計簿です。

なぜ200万円貯金できたのか?その「カラクリ」を解説
上記の家計簿を見て、お気づきでしょうか。 支給された「現地生活費」(私の場合は月々約5万円)だけで、現地での生活は、十分に成り立ってしまうのです。
つまり、協力隊で貯金ができるカラクリは、非常にシンプルです。
- 「現地生活費」で、現地での生活が十分に完結する。
- そのため、「国内手当」と、帰国後の「社会復帰手当」が、ほぼ手付かずのまま貯まっていく。
この2つが組み合わさることで、ごく普通の金銭感覚で生活しているだけで、自然と大きな貯金が生まれるのです。
この「200万円」が、私の人生をどう変えたか
この2年間で得た200万円は、私にとって、ただのお金ではありませんでした。 それは、私の人生の選択肢を、何倍にも広げてくれた「自由へのチケット」だったのです。
- 貯金があるという安心感から、帰国後、焦って就職せず、インターンやアルバイトをしながら海外の大学院進学を目指すという挑戦ができた。
- その後のキャリアでも、目先の給料に縛られず、NPOという「やりがい」を重視した仕事を選ぶことができた。
もし、この200万円がなかったら、今の私はありません。
協力隊での経験は、私に人間的な成長だけでなく、経済的な自立への、力強い滑り出しを与えてくれました。
この2年間で手にした「約200万円の貯金」。
正直に告白すると、私はこの200万円を、そのまま「NISAの“種銭”」にしたわけではありません。
このうち150万円は、大学時代の「奨学金返済」にあてました。(これは、私の“心の負債”をゼロにしてくれました)
そして、残った50万円(+α)は、その後のキャリアに悩んだ「“紆余曲折”の時代」の、**「自己投資」と「生活費」**に、ほぼ全てを使いました。
- 東京での「インターン」や「アルバイト」時代の生活費
- JICA関西で暮らした、神戸での「刺激的な出会い」
- 「旅は最高の投資だ」と信じて行った、中南米への旅行
この「200万円」は、私にとって「資産の“種銭”」にはなりませんでしたが、それよりも遥かに大切な、「人生の“自由”」をくれました。
もし、この200万円がなかったら、私は帰国後すぐに「生活のため」の就職をし、
その後関西に住んでいるときにパートナーと出会うことも、
その後の「大学院進学」という挑戦も、
中南米を旅することも、絶対にできませんでした。
協力隊での経験は、私に「経済的な自立」への“小さな滑り出し”と、「“やりがい”のために“種銭”を使う」という“哲学”を与えてくれたのです。
(そして、この「“種銭”の大切さ」を学んだからこそ、私はその後の「大使館時代」という“幸運期”に、今度こそ「“本物”の種銭(1000万)」を貯めることに成功するのです)
まとめ:協力隊は、未来への「“自由”への投資」である
JICA海外協力隊は、無償のボランティアではありません。
それは、2年間の対価として、「経験」と、その後の人生を力強く後押ししてくれる「資金(=自由へのチケット)」の両方を得られる、最高の「自己投資」なのです。
「お金が不安で、一歩が踏み出せない」
かつての私と同じように悩んでいるあなたにこそ、この制度の本当の価値を知ってほしい。
この記事が、あなたの不安を、未来へのワクワクに変えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
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②【資産の全貌】私が「大使館時代の“種銭”」を“育てて”いる“全ノウハウ”
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